藍玉

闇深い性格

藍玉は明るい性格で人当たりが良く、洗練された言動で周囲を和ませるが、その奥には複雑な過去が宿っている。
破天荒な人間であるかのように振る舞っているが、実際はかなりの常識人。
馬皇后とはもう長く不貞関係にあり、嫉妬深い彼女に忖度し妻帯していない。

彼女の最愛の男性を目の前で一刀両断した罪が、彼の心に深い影を落としており、自分まで離れたらその心が壊れることを確信している。
馬皇后との関係は彼にとって重荷であり、周囲からの揶揄や噂に耐え続けているが、それも全て贖罪の道だと自分に言い聞かせている。彼にとって、彼女の心を救うことで、過去の罪を償う――その信念が根底にある。

藍玉は独自の価値観を持ち、備中青江を愛用する親日家である。
日本刀を一万本以上所有しており、そのすべてに魂を込めている。両腕を失った日本人倭寇から技を口頭で学び、その教えに忠実に従っている。魂で振るう日本刀の技術は、彼にとって唯一無二の武器であり、戦場でも非常に効果的に使用する。

人物像

藍玉は整った顔立ちに赤みの射した健康的な頬が特徴的で高身長という優雅な風貌を持つ。
言動や態度は洗練されており、武人のような威厳もあるが、その内面には繊細な心が宿っている。
彼の背負う罪の重さは、時折心を蝕むが、それを自覚した上で受け入れている。人々との付き合いの中でも、時折孤独感を抱えているが、その寂しさは誰にも見せない。
戦闘スタイル

日本刀「備中青江」を愛用している。藍玉の戦闘は冷静かつ確実であり、無駄な感情を排除した技術に裏打ちされている。彼の使う備中青江は、ただの武器ではなく、彼の魂そのものであり、対戦者に対して恐ろしいまでの威圧感を与え一刀両断する。その技術は、魂を込めて振るうことで最大の効果を発揮する。

人物背景

藍玉は馬皇后と不貞関係にあり、洪武帝も容認している。そのため、周囲からの評価はかなり厳しいが、それも承知の上で彼は関係を続けている。彼の優しさと計算高い狡猾さが交錯し、敵味方問わず深い影響を与える存在である。
棣は彼を誠実でとても哀しい立場に置かれた人間だと思っており、父の敵だという敵意、恨みを持っていないどころか師でもあり兄でもある存在として慕っている。

洪武帝が彼を処分しないのは彼が有能だからである。

永楽王朝 登場人物紹介

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